井戸ポンプ

ある公園で写真のような井戸跡を見つけた。
そのとき私は、子供だった頃に祖父母の家にこのタイプの井戸ポンプがあったことを思い出した。

井戸ポンプが「引き揚げ式」と呼ばれるもので、トロい私は慣れるまで動かすのが遅すぎてしまい、全く水を出すことができなかった。祖母に教えられて水を出せるようになったが、祖母にはコツを教えてもらわないと出せなかったあたり、水道時代到来後の子供そのものに見えたに違いない。

その家も、そして井戸ポンプも祖母亡き後建て替えられたり電動ポンプに置き換えられたりで今は見ることができない。(余談だが、私が現在住む家と同一町内にあり一時期私自身も居住していた。今は他人様のものなので確認しようがないが、井戸は恐らく健在かと思う)

話はこの公園に戻って・・・あまりに久しぶりなので井戸ポンプに近づき、覗いてみた。しかしながら、ハンドルがない上に、井戸ポンプを覗いてみたら砂が詰められており弁機構すらわからなくなっていた。
今の子供たちには全く意味のないものと看做されてしまったのだろうか・・・少し悲しい気分ではある。