品川浦

品川浦の船溜まりとグランドコモンズ

皆さんは「品川」と聞いて何を想像するだろうか・・・
一般的な方は「品川駅」をはじめ高輪口周辺・港南口周辺の各施設を、また少し知識の深い方は本来の「品川」である東海道品川宿周辺や御殿山・また品川区にある大井町・大崎・五反田各駅周辺の施設を思い浮かべるかもしれない。

しかしながら現代の一般市民にとって「品川浦」という言葉は恐らく殆ど浮かばないに違いない。
「品川浦」とはかつて目黒川が東京湾に注ぎ込む河口であり、江戸城に魚を献上する「御菜肴八ヶ浦(おんさいさかなはちかうら)」のひとつとして漁業の町でもあったようだ。
恐らくかつては相当の漁船(・・・といっても現代の漁船とは規模がまるで違うだろうが)が行き交っていたのだろう。

現在は河川改修により目黒川もなくなった上、埋め立てにより漁業は廃れたが、その名残は屋形船の町としてとどめている。

一方で北側を見れば品川駅東口再開発により高層ビル街がすぐ近くまで押し寄せており、品川浦を南側から撮影すると今日の写真のような光景となる。
個人的には楽しくもあり、考えさせられるものもあり・・・