通れるもの、通れないもの

画像の左側の標識が今回の主役

今回は狭隘路の話・・・
この写真はある都道の狭隘区間の入口の写真である。
・・・といっても方々探せばこの程度の狭隘路は決して珍しいものではない。

ただし、左側に1.3mの最大幅標識が立っており、交通規制的にもきちんと狭隘路なりに扱われているのが特徴であろうか。
・・・でこの「1.3m」という数字が今回の主役である。
この幅で通ることが出来る車・・・想像がつくだろうか。
軽自動車の幅は現在発売中のもので1.48m、少し古い物でも1.4mあるから、通ることができない。
一見小さそうなローバーミニ(BMWミニに非ず)でも1.44m、通ることはできない。
通れるものといえば二輪車光岡自動車のマイクロカーシリーズぐらいであろうか・・・

どうもこの数字、1970年中期までの軽自動車(幅1.3m以下)を想定して設定したものらしい。
その後軽自動車が大きくなっていく中でこの規制値だけが未だ見直しされずにいるのだ。
背景としてはこの道路には拡幅計画が存在し、(事実当該標識のすぐ手前まで片側1車線の広い道路となっている)そうすればこの標識の規制そのものが必要なくなるためであろう。ただし、道路の拡幅は実際には着手されないまま何十年も放置されている状態だ。

余談ながらこの道路、現実には結構交通量が多く、規制値が有名無実化している。
それくらいの道路だからこそ拡幅計画があるのだろうが・・・