黒文字

クロモジの木

通勤時に使う緑道にクロモジの木なるものがあったので撮影してみた。

「黒文字」の名は高級楊枝の名前としてある年齢以上の日本人ならまず知らない人はいないと思われるが、実際に木を見たのは初めてであった。
樹皮の感じが季節柄緑がかっているものの、楊枝になったときの黒い部分そのものであることが見て取れる。
その樹皮は見る限りかなり堅そうである。まさに楊枝にはうってつけの樹木といえるだろう。

一方で・・・楊枝は割箸と並び使い捨てされることが多く(もともと割り箸は間伐材など樹木の利用しにくかった部分を使っており森林の維持に一役買っていたのだが、そのへんのことを考えない輸入の安い割り箸のおかげでむしろ森林破壊の一端を担うことになったそうだ)、近年では楊枝の材質をリサイクルしやすい材料に変更する国もあるようだ。そうなったときにクロモジの木はどのように利用できるのであろうか・・・考えてみるのも面白い。


おまけ
余談だが、私が昔アルバイトをしていた飲食店では普通の爪楊枝を「黒文字」と言っていた。
本来なら誤用なのだが・・・