わざわざ本店を明示する看板

右下の「本店 岡山市」がポイント

先日買い物するついでにふらふらしていたところ、このような看板を見つけた。

ここは東京、日本橋地区。「東京のメインストリート」といっても過言でない中央通りに面している上、近くに日本銀行があるという土地柄、地方銀行の東京支店が多い地区であるので見慣れない名前の銀行であったとしても別に違和感は感じない。
ただ、銀行名を示す看板に「本店 岡山市」という文字が記載されているのは他の銀行ではまず見ることの出来ない。

なぜこの看板がわざわざ本店を明示するのには訳がある。
中國銀行」という銀行が他にも存在するからだ。もうひとつの「中國銀行」は日本の中国地方ではなく外国の銀行であるが、この「中國銀行」の日本進出と前後して、日本では既存のこの銀行が「中国銀行」と改称の上で主要営業区域外で混同しやすい立地の東京と大阪の視点に「本店 岡山市」という文字を入れたらしい。

この本店表示、混同を避ける意味を持ちながらも日本に古くからある銀行としての「プライド」と主要営業地域を大切にする「親しみやすさ」が感じられて凄く好みである。