「清水」

再現された「清水」

初夏の候、涼しげな水。

ここは、大田区北部、清水窪辨財天という弁天様の境内である。

日本は雨が多く、水の宝庫であるようだ。降った雨が窪地や谷戸に湧き、それが集まり川となる。
そしていくつもの川が集まり大河川となり、海に注ぐ。
その始まりとなるのが「清水」と呼ばれる湧き水である。

周囲の都市化により雨水が下水道に流され水源が少なくなってはいるものの、「清水」の名前は現代に残され、そしてかつてとは水質も水量も及ばないが「清水」そのものが残されている。
残念ながら写真の流水は「清水」(湧き水)ではなくポンプで再現しているものようだが(配管があることと、夜は停止していることから推定)、今でもこの場所では湧き水が少ないながらも滲みだしているらしい。

少しでもこれら「清水」の水源が維持されていくことを切に願う。